女性が働きやすい職場づくりのために
業種:情報システム従業員数:約600名
- ご相談の状況
- 女性活躍推進のために、選抜した管理職で『女性の働きやすい職場づくり』プロジェクトがスタート。しかし、メンバーは日常業務が忙しく、必ずしも女性活躍推進に熱意があるわけでもないため、プロジェクトを仕切る人事部の担当者は「実際に意義のあるアウトプットが出てくるのか?」という不安を感じていた。 会社の現状としては、人材採用については男女の差なく採用し、育児休暇等の制度も整えてきたが、実際に管理職となる女性は少なく、妊娠出産のタイミングで退職する女性も。既存の男性管理職からは、「小さな子どものいる女性に長時間労働はかわいそうだし、管理職は難しいのでは」「女性社員自身も管理職になりたがっていない」といった声も挙がっていた。
- こんな取り組みをしました!
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- 約3ヶ月のプロジェクト期間中に開催されるミーティング(合計8回)にファシリテーターが参加し、グラフィック・ファシリテーションを使って本音の対話の場を作りました。
- どんな変化があった?
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- プロジェクトの最終回に、経営層向けのプレゼンテーションをメンバーが実施。話し合いの経緯をグラフィク・ファシリテーションのアウトプットを用いて説明し、結論を発表したところ、経営陣から高評価を得ました。
- 社内にプロジェクト結果を報告したところ、女性社員からも高評価が得られて、女性活躍推進の取り組みが社内で受け入れられる状況を作り出すことができました。
- 人事部ご担当者様からのコメント
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プロジェクトに選抜したメンバーが初めて集まってプロジェクトの趣旨を説明したときに、「このままではプロジェクトの成果が出ないかもしれない…」という危機を感じました。当社ではこれまでもプロジェクトとして進めたものの、体裁は整っていても実行力に乏しい、いわゆる玉虫色の結論が出るというようなケースがあって、このプロジェクトもそうなってしまうのではと思ったのです。
そこでプロジェクトを意味のあるものするために、対話のプロであるしごと総研さんの力をお借りすることにしました。
はじめは椅子にもたれながら、後ろ向きなメンバーたちでしたが、その話し合いに対する姿勢そのもののフィードバックを受けたことで雰囲気が一変しました。
女性社員たちはどんな気持ちで働いているんだろうか? どんな悩みや不安を抱えているんだろうか? といった女性社員の気持ちを本当に理解したい、力になりたい、という話し合いの場に変わっていきました。
最終的に出た結論ももちろん素晴らしい内容だったのですが、男性管理職たちが女性社員の気持ちを心から思いやり、理解しようとした姿勢が、プロジェクト結果への共感を生み出せたのではないかと思います。